郵船ロジスティクス(YLK)は11月12日、リーファーコンテナのCA(Controlled Atmosphere)化技術である“Maxtend”(オーストラリア三菱商事が開発)のライセンス技術を活用した農産品の海上輸送サービスの提供を、横浜および東京発でスタートする、と発表した。YLKは同技術によるCA輸送サービスを提供できる日本で唯一の物流企業となる。
Maxtendは、輸送前にリーファーコンテナへ窒素ガスを注入し、専用機器(写真はMaxtendコントローラー)を装着することで、輸送中の庫内の酸素濃度を管理して最適な大気組成にして、農産物の鮮度保持効果を高める技術。
従来のリーファー輸送では、コンテナ内を冷凍・冷蔵状態に置いて農産物の呼吸と代謝を抑制することで鮮度を保持するが、Maxtendを装着したリーファーコンテナは、庫内そのものがCA化されるため、その鮮度保持効果は倍増するという。
YLKは今年7月、群馬県の青果物卸売販売である株式会社藤生が、農産物を日本からシンガポールに出荷した際に日本で初めてMaxtendを使用し、高い鮮度保持効果を確認した。輸送日数は17日間、約30品目の農産物を輸出し、品質面ではリーファーコンテナの輸送と比べて大幅に改善されるとともに、輸送コストは航空輸送に比べ半減したという。
リーファー輸送よりもさらに高い鮮度保持効果が期待できる同サービスにより、従来海上輸送ができなかった品目や航路の輸送需要に対応し、航空輸送より低コストな輸送手段としてのCA輸送市場を創出し、日本産農産物の輸出促進を図っていく。
またYLKは、東京/横浜以外の日本各地の主要港でのサービス展開も視野に入れていく。