商船三井(MOL)/日本郵船(NYK)/川崎汽船(KL)の2015年4〜12月期定航業績が1月29日に発表され、NYKのみ増収で黒字を確保したものの、KLは42億円もの赤字に転落、またMOLも184億円の赤字となった。
欧州西航や南米東岸など南北航路の運賃低迷が長引き、北米東航の運賃市況にも陰りが見えるなど収益環境が全方位的に悪化していることが主因。
これをうけて、3社とも2016年3月の通期業績を前回予測から下方修正した。中でもMOLは、ドライバルクと定期船の構造改革費用として、2016年3月期に1800億円の特別損失を計上している。
下記は3社コンテナ船部門の15年4〜12月期業績(上段)と2016年3月の通期業績予想(下段)。▲はマイナス、カッコ内は前年同期比での増減率。
売上高 経常利(損)益
MOL..........5609億円(▲ 4%).........▲ 184億円
...........7250億円(▲ 8%).........▲ 310億円
NYK..............5469億円( 6%)............. 8億円
..............7150億円( 3%)............. 0億円
KL...............4827億円(▲ 4%).............▲ 42億円
..............6300億円(▲ 7%).............▲100億円