ZIM Integrated Shipping Servicesが2月1日、ZIMが優位性を保持している収益性の高いトレードに事業活動を集中させる計画に基づいた、組織構造改革の大規模なプログラムを発表した。ZIM経営陣はプログラムの目的を、顧客や市場動向のニーズに配慮した、スリムで機敏な企業体質の構築にあると述べている。
変更の眼目は、3つの事業ユニットの独立とエリア・マネジメント制の廃止で、(1)太平洋ユニット(アジア〜北中米間)/(2)アジア域内ユニット/(3)スエズ交差-大西洋ユニット(アジア〜地中海間/欧州域内/地中海〜北米)という3つのトレード事業ユニットをそれぞれ独立させ、地域管理の廃止により、各国市場がその国のニーズに即応して、各事業ユニットに直接ワークしていく体制とする。
各事業ユニットはRafi Danieli社長兼CEOに直接レポートする体制とし、現在グローバルセールスを管理するNissim Yochai氏が太平洋ユニット統括の副社長に、また現在はアジア太平洋地域を管理するDanny Hoffman氏がアジア域内ユニット統括の副社長に、さらにイスラエルと近東地域を管理するRani Ben-Yehuda氏がスエズ交差-大西洋ユニット統括の副社長にそれぞれ任命された。
Rani Ben-Yehuda副社長は、ZIM全体のシッピング・ユニットの役割も継続して兼務する。この変更プログラムは2016年3月1日から適用となる。
Rafi Danieli社長兼CEOは、「新体制は、顧客へのサービスのレベルを向上させるという戦略的計画を遂行する上で重要な要素であり、それぞれのトレードにおけるZIMの地位向上に寄与できる」とコメントしている。