商船三井(MOL)は2月5日、Maersk LineおよびMediterranean Shipping Co.(MSC)とVSA提携するアジア〜南米東岸航路(2ループ)を、2月19日から3社共同運航による1ループに統合・合理化すると発表した。
統合サービス(サービス呼称はMOLがCSW、MSCがIpanema、MaerskがASAS 1)は8000TEU型12隻を投入による下記ローテーションによるサービスで、投入配分はMOLが3隻、MSCが5隻、Maerskが4隻となる。第1船は釜山を2月19日に出港する。
アジア発・南米東岸航路の西航では、昨年6月以降の各社のサービス増強による過剰供給と荷動きの低迷により、運賃水準が地を這うような低迷を続け、各社の業績を悪化させている。
昨2015年7月に協調をスタートしたMOLおよびMSC/Maerskの“3M”グループも、8月下旬以降は、投入本船の小型化や1週おきの配船とする間引き運航による供給制限を実施しているが、運賃水準の回復には至っていない。そのため抜本的な合理化策としてMOLおよびMSC/Maerskのそれぞれが運航していたループを統合して1ループ化することになったもの。
CSW/Ipanema/ASAS 1:
釜山/上海/寧波/赤湾/塩田/香港/Singapore〜Santos/Paranagua/Buenos Aires/Montevideo/Rio Grande/Navegantes/Itajai/Paranagua/Santos〜Coega(南ア)〜Singapore/香港/釜山