A.P. Moller-Maersk A/Sは2月11日、グループの2015年Annual Reportを発表、売上高が前年比15.2%減の403億4800万ドル、グループ当期利益は82.2%減の9億2500万ドルと減収減益だった。運賃市況低迷と原油安による北海油田/タンカー部門などの不振で第4四半期(10〜12月)に限れば、25億1100万ドルもの大幅赤字を計上している。
うちMaersk Lineの業績は、売上高が前14年比で13.2%減の237億2900万ドル、税引き後利益が21.1%減の33億2400万ドル、最終利益も44.3%ダウンの13億300万ドルの減収減益となっている。
積み高は約952万2000FEUと1%増えたが、FEU当たりの平均運賃収入が前年から400ドルも下落の2209ドルとなり収益がしぼんだ。欧州航路や南米航路の運賃市況がさらに悪化した第4四半期(10〜12月)に限れば、平均運賃収入が1941ドルと2000ドルの大台を割り込み、最終損益が1億8200万ドルの赤字に転落している。Maersk Lineが四半期業績で赤字となるのは2012年第1四半期(1〜3月)以来で15四半期ぶりとなる。