日本郵船(NYK)/商船三井(MOL)/川崎汽船(KL)の邦船3社は4月28日、2016年3月期(15年4月1日〜16年3月31日)の連結決算を発表した。
うち定航部門の売上高と経常損益は次のとおり(単位:億円、▲はマイナス)。
15年3月期 16年3月期 増減額/増減率(%)
NYK 売上高 6963億円 7063億円 100億円/1.4%
経 常 98億円 ▲3億円 ▲101億円/ー
MOL 売上高 7891億円 7211億円 ▲679億円/▲8.6%
経 常 ▲241億円 ▲298億円 ▲56億円/ー
KL 売上高 6774億円 6149億円 ▲625億円/▲9.2%
経 常 206億円 ▲100億円 ▲307億円/ー
定航の売上高では、NYKは前年比1.4%増を確保したが、MOLは同▲8.6%、KLも▲9.2%となり、運賃市況の悪化を物語る結果となった。経常利益では、NYKは▲3億円、MOLは▲298億円、KLは▲100億円と金額に差はあるものの、3社とも赤字に沈んでいる。
北米航路は他航路に比べて荷動きが比較的堅調だったが、期の後半からは運賃が下落傾向となった。また、欧州航路や南米航路で、荷動き低迷下に投入船を大型化したことなどが、記録的な低運賃をまねき定航部門の採算を悪化させた。