Mediterranean Shipping Co.(MSC)の日本代表である甲斐督英(まさひで)氏が5月19日、東京流通センター(TRC)で開催中の「アジア・シームレス物流フォーラム2016」の海運セッション・セミナーで“物流シームレスについて考える”と題して講演した(写真)。
講演で甲斐氏は、「物流はいくつものサービスを組み合わせるからどうしてもシーム(縫い目)が生じる。その継ぎ目を繋ぐのは人だから、人が物流の障害になってはならない。そのためにもカスタマーサービスは重要で、当社は正確な情報を迅速に提供することを最優先に取り組んでいる」と述べた上で、「グローバルスタンダードが国際化を意味するわけでなく、単に英語がしゃべれるとか海外に行ったことがあるといったことでもない。自国の情報を発信すると同時に、他国の事情にも寛容であることが大事。お互いが尊重しあうことが真の国際化で、それがシームレスにつながる」といった考えを100名ほどの聴講者を前に披露した。
MSCはフォーラムにも初のブース出展を行い、来場者にターミナル事業を含めた同社のグローバル海運サービスについてアピールした。