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Maerskが欧州航路での日本寄港中止、替わりに南ア6500TEU型で日本をカバー
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Maerskが欧州航路での日本寄港中止、替わりに南ア6500TEU型で日本をカバー

 Maersk Lineは5月30日、日本〜欧州大西洋岸航路の新サービスに関して会見を開き、2016年7月から日本/アジア〜北欧州航路の“AE1”ループによる日本(神戸/名古屋/横浜)への寄港を中止し、替わって華東/華南/海峡地〜南アフリカ航路の“Safari”サービスで日本主要3港をカバーしていく(下記参照)、と発表した。
 日本発カーゴの減少で1万3000〜6000TEU級が投入されているAE1による日本サービスのメインテインが困難になっていることに加え、東西大型母船のスケジュール遅延による遵守率の低下を改善するのが狙い。よりコンパクトな6500TEU型が投入されている南ア航路船によるカバーにより、今後も日本市場に安定した遠洋母船サービスを維持していく方針を打ち出したといえる。
 日本〜欧州間サービスについては、欧州向け輸出は寧波/上海/香港/赤湾/Tanjung Pelepasのいずれかで5ループの欧州向け母船に接続、また欧州から日本向けの輸入もTanjung Pelepas/赤湾/香港/上海のいずれかでSafari船に繋いだサービスを提供して、現在の直航と同水準かそれを上回るトランジット・タイム(T/T)が提供されるとしている。
 「Safariの日本寄港はAE1のバースウインドウを踏襲するためスケジュールに変更がなく、トランシップとなることで、欧州/地中海を幅広くカバーした複合的なオプションを提供できる」(Peter Morkenborg Rasmussen北東アジア地区トレード&マーケティング本部長)としている。また、「トランシップとなることで欧州24時間ルールに伴うCYカットの前倒しの影響を受けず、リードタイムを短縮できる」(佐藤 哲也・欧州航路マネージャー)とメリットを強調している。
 このAE1の日本オミットにより、同一アライアンスのMSCも日本〜欧州の直航船を失うが、MSCは先に日本専用フィーダー“Origami”のダブルループ化による輸送力強化を発表している。

新Safari:
 神戸(火-水)/名古屋(木-金)/横浜(金-土)〜釜山/上海/寧波/高雄/香港/赤湾/Tanjung Pelepas〜Port Louis/Durban/Port Elizabeth〜Tanjung Pelepas/高雄/南沙/香港/塩田〜神戸(火-水)

Last Update : 2016/05/30