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KLがCO2削減の中間目標を前倒しで達成、新たな目標設定で効率運航を強化へ
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KLがCO2削減の中間目標を前倒しで達成、新たな目標設定で効率運航を強化へ

 川崎汽船はこのほど、2015年の運航船からのCO2排出量を2011年比で13.6%削減したと発表した。
 このCO2排出量は、国際海事機関(IMO)で定められた1トンの貨物を1マイル(1.852km)輸送する際に排出されたCO2のグラム数を算出する、エネルギー効率運航指標(EEOI)によって示されたもの。
 KLでは、運航船舶の大型化や電子制御エンジンなどの最新省エネ技術の開発および、積極的な導入に加えて、船主、本船、船舶管理会社の協力のもと実施してきた減速運航が実を結んだとしている。
 これにより、2015年に策定した同社の環境指針『“K”LINE 環境ビジョン2050〜青い海を明日へつなぐ〜』で設定した、KL創立100周年の2019年までに「2011年比でCO2排出量10%減」、という1つのマイルストーン目標を前倒しで達成した。
 これを受け、先の環境指針で定めた2050年のゴールである「CO2排出量の50%減(2011年比)」に向けた中間地点として、「2030年までにCO2排出量25%減(2011年比)」という新たな目標を設定したもの。
 KLでは最新省エネ船の投入、LNGなどの燃料転換の検討、就航船へのレトロフィット(後付け)を含めた省エネ技術の採用などのハード面と、燃費管理徹底を図るべく導入を進めているエネルギーマネージメントシステムのもと、リアルタイムで得られる本船運航データを利用した運航性能管理システムの活用、バラスト航海や停泊時間の管理などソフト面での効率運航の強化を図り、新たな中間目標の達成を目指していく。

Last Update : 2016/06/07