川崎汽船(KL)は5月19日、笹川平和財団の研修プログラムの一環として、東京町田市の研修所で世界海事大学(WMU)笹川平和財団奨学生の研修を開催した。
WMUは、国際連合の専門機関である国際海事機関(IMO)により1983年にスウェーデンに設立された大学院大学で、おもに開発途上国の海事関係者のより高度で専門的な海事知識の習得を目的としている。
日本財団、笹川平和財団(海洋政策研究所)など日本の海事関連団体は、アジア太平洋地域出身学生を主な対象者とする奨学事業の一環として毎年、奨学生を日本に招聘している。今回の日本滞在中には、関係官庁・団体への表敬訪問、海事関連施設、日本文化施設の訪問などを行なった。
研修所を訪れた奨学生一行は、KLの沿革や事業概要、日本における海運の役割や世界の海運業界における日本の位置づけのほか、KLの海技教育システムについての講義を受けのち、操船シミュレータ、LNG船シミュレータを体感した(写真)。
