国際海運会議所(ICS)の2016年年次総会が、6月1〜3日の日程で東京・丸の内で開催された。
13年ぶりに日本で開催された今総会には、日本を含む24地域・国の船協代表とICS事務局、オブザーバーとしてアジア船主協会(ASA)および欧州船主協会(ECSA)事務局長を含め約50名が出席した(写真)。
総会では、地球温暖化ガス排出量削減問題や、航行安全、法務保険、船員労政、海運政策の各分野で現在、海運業界が直面する案件に関して意見交換が行われ、EUに対してはCO2排出量監視にかかるEUの独自ルールを、IMO規則に合わせて変更するように求める声明を出した。
また、2012年5月からICS会長を務めていた諸岡正道 ・横浜川崎国際港湾社長(前NYK BP社長)が今総会をもって会長を退任し、後任会長にはシンガポール船協会長のEsben Poulsson氏(船主業/船舶管理業のEnesel Pte.Ltd.会長、写真右上)が就任している。