北九州市港湾空港局の洋上風力発電施設の導入に伴う港湾区域の変更が6月10日、石井啓一・国土交通大臣から同意された。洋上風力発電施設の導入に関する港湾区域の変更事案としては初となる。
北九州港の港湾管理者である北九州市は、今回の変更(拡張)する港湾区域を含めた水域を、「再生可能エネルギー源を利活用する区域」として北九州港港湾計画に位置づけ、洋上風力発電施設の導入に向けた取り組みを進めるため港湾法に基づく港湾区域の変更同意申請を4月26日付けで行っていた。
今回の港湾区域の変更は、港湾管理者が洋上風力発電施設を導入するにあたり、 経済的に一体の港湾として管理運営するために必要な最小限度の区域を確保するために行うものであり、国交省としては港湾法上問題となる点が認められないとの判断から、港湾法第33条第2項で準用する同法第4条第4項の規定に基づき、申請のとおり港湾区域の変更について同意したもの。
北九州市は北九州港に洋上風力発電の導入事業を進め、8月から発電施設の設置・運営事業者の公募を行う計画で、これに先立ち6月1日には公募予定者30社あまりを集めた予定地の現地見学会を開催している。