日本通運と郵船ロジスティクス(YLK)は6月17日、名古屋発・基隆(Keelung)向けにリーファー混載輸送サービスを共同で開発し、同日に販売を開始した、と発表した。
名古屋発の冷蔵混載輸送サービスは日本初、また台湾向けの冷蔵混載輸送サービスも日本で初めてとなるとしている。
新サービスは日本通運と郵船ロジスティクスが船会社から共同でコンテナを仕入れ、両社顧客の冷蔵貨物を混載することにより輸送コストの削減と効率化をはかるもの。名古屋CFSは日本通運の冷蔵倉庫を、基隆CFSは郵船ロジスティクスの提携倉庫を活用する形で両社が連携、フリクエンシーは週1便で名古屋CFS→基隆CFSまでを最短7日で結ぶとしている。
基本スケジュールは以下の通り(カッコ内は集荷カット日起算日数)で、利用船社はT.S. Lines。サービス初便は名古屋6月17日(金)出港で基隆ETA6月20日(月)のOtana Bhum 16008S次航。
名古屋発・台湾Keelung向け冷蔵混載
Bookingカット..................金(0)
名古屋CFSカット..............火(4)
名古屋ETD...........................金(7)
基隆ETA...............................月(10)
基隆CFS着..........................火(11)
搬入CFS:日本通運・名古屋国際輸送支店青果センター
所在地:〒455-0847 名古屋市港区空見町37-1
TEL 052-384-8811 FAX 052-384-8817
保税名称:日通11号地保税上屋
これまで中部地区から台湾に少量のリーファー貨物を輸送する場合、運賃が高額になる航空便か少量でもコンテナ1本を自社利用するしかなかった。両社は、愛知県で食品輸出のプラットフォーム構築を実施する日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センターや愛知県食品輸出研究会からの要望などを受け、サービスの共同開発に至ったもの。
海上コンテナ船利用による冷蔵混載便によって、航空便に比べ輸送費を約8割、コンテナ1本貸し切りに比べ約3割もカットできるほか、少量からの出荷が可能となることで、新たな需要の掘り起こしも期待できるとしている。