国交省が進めている“物流パイロット事業”の一環である「ミャンマーにおける農産品に係る物流近代化に関する実証事業による調査」を、鴻池運輸が受託し同国で実証実験を行っている。
具体的には、1)マンゴーの主要な生産地であるシャン高原からMandalayの集荷施設までマンゴーを輸送し、炭そ病予防用簡易蒸熱処理装置、光センサー付き選果機などを用いて品質の安定化を図り、その有効性を実証した。6月27〜30日の日程。
2)現在は流通段階で廃棄率が高い、キャベツ/トマト/ケールなど農産品のミャンマー国内輸送や、タイBangkokまでのクロスボーダー定温輸送を行い、鮮度保持剤/防振パレット/オリコン(折り畳みコンテナ)/振度(衝撃度)制御/温湿度計測器/冷蔵車両などのソリューションを活用して、その効果を実証する。7月10日〜13日の期間に実施。
鴻池運輸では、農産品の鮮度を維持した輸送実現が、適正価格での買い取りを実現し、また、購買力が向上しているタイなどへの物流手段の獲得が、農産品の販路拡大に結びつくため、結果的に実証実験が同国農家の生活改善に貢献する、としている。