現代商船(HMM)は7月4日、中東エリアでも有力な現地代理店と新たな契約を結ぶと共に、アジア〜中東航路を7月7日から増強する、と発表した。
HMMはアジア〜中東間で現在、“KMS(Korea-Middle East Service)”によりサービスを提供しているが、2016年1月のイラン制裁の解除に伴う荷動き増を受けて輸送力を増強する。
具体的には既設のKMSを“KME(Korea-Middle East Express)”へと改編するのに加え、新たに“CME(China-Middle East Express)”を増設して2ループ化を果たすもの。これによりHMMは、アジア発・中東向けマーケットの輸送シェアを従来の8%から13%に増やし、同航路のトップシェアラーになるとしている。2ループの編成は以下の通りで、新KMEは7月7日スタートし、CMEは7月18日起こしでサービスが開始される。
KME(8600TEU型×3隻+6800TEU型×3隻):
光陽/釜山/寧波/塩田/香港/Port Kelang〜Jebel Ali/Abu Dhabi/Bandar Abbas/Karachi〜Singapore/香港/光陽
CME(4600TEU型×6隻):
青島/上海/厦門/高雄/蛇口〜Jebel Ali/Dammam/Bandar Abbas〜Singapore/香港/青島
新設のCMEでは、既設ループに含まれない青島/厦門/蛇口/Dammamをカバーしたほか、上海→Dammamを業界最速の18日で結んだサービスを提供する。また両ループともJebel AliとBandar Abbasへ直航して両港への配船頻度を週2便としている。