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関西物流活性化モデル事業PRセミナー、郵船ロジはCA化技術で神戸発の青果物輸出へ
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関西物流活性化モデル事業PRセミナー、郵船ロジはCA化技術で神戸発の青果物輸出へ

 関西経済の活性化をめざし産学官60機関が組織する「国際物流戦略チーム」(本部長:森詳介・関西経済連会長)の主催による“関西総合物流活性化モデル”のPRセミナーが7月6日に開催された(写真)。
 関西総合物流活性化モデル事業は、関西地区の海陸空の物流機能を活用して、関西経済の活性化と環境負荷軽減に寄与する物流サービスを国際物流戦略チームが募って、特に効果が高いと期待される事業を独自性のあるモデル事業として認定し事業化の支援を行う制度。阪急阪神エクスプレス/名門大洋フェリー/郵船ロジスティクス/ケービーエスクボタなどの事業がモデル事業として認定されている。セミナーではモデル事業に認定された5つの事業が紹介された。
 そのうち郵船ロジスティクス(YLK)は、事業認定された「青果物鮮度保持技術“Maxtend”を使用した、阪神港からの農産品輸出促進事業」を西日本営業本部開発課の真嶋謙次課長が説明した。
 Maxtendは、一般リーファーコンテナへ窒素ガスを注入して専用コントローラーで輸送中の庫内の酸素濃度を管理し、生鮮品に最適な大気組成に保ちながら庫内農産物の鮮度保持効果を高めるという、リーファーバンを後付けでCA(Controlled Atmosphere)化する技術。
 YLKは昨15年から横浜積みでCA化コンテナによる輸送を開始し、今16年からは神戸積みでも実用化した。真嶋課長は、「主要港の中でも神戸はアジアへの航海日数が短く、近畿や中四国の青果物を集約しやすい立地にある。野菜や果実は品目ごとに最適な輸送温度や大気組成が異なり、少量多品種の出荷となる庫内設定が難しいという課題もあるが、実績を積み重ねてデータを蓄積しながら完璧なサービスをめざしていく」と語った。

Last Update : 2016/07/13