川崎汽船(KL)は7月21日、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)、日本ロジテムの3社合弁で設立したCLK Cold Storage Company Ltd.(CLK)がベトナムで建設していた冷凍冷蔵倉庫(写真)が竣工し、営業を開始したと発表した。7月21日には竣工式も行われている。
合弁会社CLKは、クールジャパン機構(49%)/日本ロジテム(26%)/川崎汽船(25%)の出資比率で設立。CLKによる冷凍冷蔵倉庫事業は、倉庫の設計、建設、冷却設備、運営までハードとソフト全てを日本企業が主導した、ベトナム初のオールジャパン体制によるプロジェクトとなるもので、KLがタイのBangkokで1989年から事業を行っているBangkok Cold Storage社でのノウハウを生かして、貨物ダメージ防止策や省エネルギー対策が施されている。
新倉庫はHochiminhから約22km、Cat Lai港から約25kmに位置し、土地面積が約1万9000m2、延床面積が約7000m2で倉庫内は13区画に分けられている。
倉庫内の温度帯は、超低温(マイナス50℃)、冷凍(マイナス25℃〜マイナス18℃)、チルド(マイナス5℃〜5℃)、低温(0℃〜15℃)、定温(5℃〜25℃)と、顧客ニーズに合わせて幅広く対応可能。また、そのほかにもドックシェルター17基、ドックレベラー4基、非常用発電機などが整備されている。
