Maersk Line/Mediterranean Shipping Co.(MSC)は7月21日、両社のVSAで提供する東西基幹航路ネットワークにおけるアジア〜北米東岸/ガルフ航路の4ループのサービスのうち、これまでスエズ経由で運航してきた“TP11/Empire”(ループ名はMaersk呼称/MSC呼称の順)を、8月末から拡張閘門が稼働したパナマ運河経由に振り替えることなどにより華東を含む北東アジアと北米東岸の主要港間のトランジット・タイム(T/T)を短縮するなどサービス強化策を実施する、と発表した。
これまでMaersk/MSCは、アジア〜北米東岸航路をスエズ経由のTP11/EmpireとTP12/Americaの2ループと、パナマ経由のTP10/Amberjack(旧名Everglades)とTP18/Lone Star Express(ことし5月に新設)の2ループという構成で運航してきた。TP11/Empireの振り替え(ただし北米東岸からアジアへの戻りは従来通りのスエズ経由の運航)により、アジア発の往航はパナマ経由3ループとスエズ経由1ループの構成となる。
TP11/Empireのパナマ経由への移行により、釜山からNew York/Norfolk/BaltimoreへのT/Tが大幅に改善するほか、TP12/Americaでは厦門とHochiminh-Cai Mepへの直接寄港が開始され、米国東岸とのダイレクト・サービスが開始される。またTP10/Amberjackでは寧波への寄港が追加されて、Savannahまで27日という最速サービスが実現するほか、青島/新港や釜山からのCharleston/Jacksonville向けT/Tが短縮される。
4ループの寄港ローテーションは以下の通り。
TP10/Amberjack:
青島/新港/寧波/上海/釜山〜Savannah/Charleston/Jacksonville〜Vostochny/釜山/青島
TP11/Empire:
香港/赤湾/塩田/寧波/上海/釜山〜New York/Norfolk/Baltimore/New York〜Salalah/Colombo〜Singapore/香港
TP12/America:
上海/厦門/高雄/赤湾/塩田/Cai Mep/Singapore〜Salalah〜New York/Norfolk/Savannah/Charleston/Miami/Freeport〜Singapore/青島/上海/釜山〜Prince Rupert/Long Beach〜上海
TP18/Lone Star Express:
青島/寧波/上海/厦門/塩田/釜山〜Cristobal/Houston/Mobile/Miami/Freeport〜Balboa〜釜山/青島