ことし7月から日本〜青島コンテナ航路に参入したEAS International Shipping(達通国際航運)の楊兵CEOが来日、5日に日本総代理店のベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパンで記者会見した。
楊CEOは、「EASは1989年の設立で、中韓航路の運営を事業の柱としてきた。日中航路は中韓航路の約2倍の市場規模があり、以前からスタディーを続けていた。日中航路も船社間の競争は厳しいが、市場の成長性は残されているとみている。今回の参入が非常に航路環境の厳しい時機になったというが、一方で船舶のチャーター料などの諸コストは低下しており、逆にチャンスととらえた」と参入を決断した背景を説明した。
EASは現在、中韓航路を主体に7隻を運航しており、うち3隻が自社所有船。2015年度のコンテナ取り扱い実績は35万TEUで、中韓コンテナ航路で第3位となる15%のシェアを持っている。
また、日本総代理店に起用したベン・ラインについて、「ベン・ラインは世界的な海運企業で、とくにアジアでは長年の実績と強いネットワークが魅力だ。当社は天津でベン・ラインと長い付き合いがあり、そうした関係から信頼して日本の代理店に指名した」との評価を示した。
今回、日本〜青島航路をAsean Seas Line(亜海航運)との協調で開始したことについて、「ASLの楊社長とは20年来の友人で、同社が昨年12月にひと足先に日中航路に参入したときから、協調について話し合っていた。既存船社と競争していくには、2社の協力によるリスク分散が必要だ」と説明している。
さらに、「EASの2015年の売上は1億ドル/利益は100万ドルだが、銀行債務はゼロの無借金経営だ。2010年以降、積極的に中古船の購入も進めている。そうした堅実な経営基盤により、日中航路でもコスト競争力のあるサービスを提供していきたい。現行の“青島〜横浜・東京〜青島〜大阪/神戸”というたすき掛け航路の実績を上げ、安定したサービスを継続的に提供していくことが大切」と語った。
写真は楊兵CEO(左)と飯垣隆三ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン社長(右)