香港船社OOCLをめぐって、中国船社Coscoや仏船社CMA CGM、台湾Evergreenなどによる買収観測が報道などで広まっていることに関し、OOCLの親会社であるOOILが1月20日、「交渉を行っている事実はなく、報道には関知しない」と否定するコメントを発表した。
OOCLの運航総船腹量は約57万TEU(ほかに2万TEU型6隻の発注残)で世界9位。目立った拡張路線をとってこなかったことや、東南アジアでの安定した集荷力から業績の安定性に定評があり、各社が大幅赤字に転落する中でも、直近業績は黒字を維持している。
昨年の相次ぐM&Aに伴い、100万TEU以下の運航規模では、効率化の発揮が難しいとの判断から、OOCLも再編候補の一角として取り沙汰されていたが、年初からの海外報道で売却観測が一気に広がり、OOILの株価は30%以上も値上がりするなど、投機筋が反応している。
買収候補に取り沙汰されているCoscoやCMA、Evergreenは、2017年4月からOCEAN Allianceで同一サービスを提供する関係にあり、アライアンス全体の運営効率を高める意図や、アライアンス内の主導権争いという観点から、売却が現実のものとなるという観測が囁かれている。