ヤマトホールディングスとラクスルはこのほど、デジタルテクノロジーを活用し、企業間物流の構造変革の実現を目指すため、資本提携すると発表した。ヤマトはすでに既存株主からの株式譲受により、ラクスル株式の一部を取得している。
ラクスルは印刷業界でインターネットを用いた新しい仕組みをつくり、顧客企業と印刷会社双方の経営効率化を目的に事業展開している。15年から、中小運送事業者のトラックの非稼働時間と、荷主の物流ニーズをマッチングする“ハコベル”を開始した。
一方、ヤマトは付加価値の高い企業間物流の提供を目指し、17年4月にデジタルイノベーション推進室を設置するなど、デジタル技術の活用を本格化させるとともに、積極的にオープンイノベーションを通じた外部企業との連携を推進している。
このほど、テクノロジーを活用して業界の課題を解決してきたノウハウを持つラクスルと、物流事業者として様々な業界に顧客企業をもつヤマトが資本提携して、荷主・納品先企業と物流事業者の双方が抱える課題を同時に解決できるオープン型の物流プラットホームを構築することで合意した。