NYKバルク・プロジェクト(NBP)が6月末に新設した、極東発・中南米西岸向け定期多目的船サービスの第1船となるKumano(写真)が7月22日、横浜港に初入港した。
同サービスは、極東(中国/韓国/日本)から積み出し、メキシコ西岸を経由して南米西岸(コロンビア/エクアドル/ペルー/チリ)に向かう運航ルートで、月1便(約140日ラウンド)のフリクエンシーを提供する。NBPにとって、同地域向けの定期サービスは初となる。
KumanoはKU型といわれる3万DWT級(200トン揚力クレーン自装)の多目的船で、韓国・浦項から航海をスタートし、上海/仁川/馬山/神戸/泉北を経て、極東側最終港の横浜に入港したもの。
中国や韓国からの鋼材・機械物に加え、日本積み貨物も想定を上回る数量を積載し同日、横浜を出港した。揚げ港では、Long Beachが追加寄港となったもののManzanillo/Buenaventura/Guayaquil/Callao/Valparaisoと当初の予定通りのローテーションで寄港していく。
中南米西岸からはグループ会社NYK SudAmericaとも協調しながら銅精鉱などのバルク貨物を中心に極東向け輸送を行う予定。NBPでは、2船目以降も顧客の要望に対応できるよう安定したサービスを継続していくとしている。