韓国の外航コンテナ船社14社が“韓国海運連合(Korea Shipping Partners:KSP)”を結成した。
8月8日に結成の覚書(MoU)を締結したのは、高麗海運/興亜海運/長錦商船/天敬海運/南星海運/東暎海運/東進商船/汎洲海運/太榮商船/Pan Ocean/現代商船/SM Lineなど。今後、運営規定を設け、航路の合理化などについて検討し、2018年からの本格運用を目指す。
韓国の定航業界は、市況の低迷と韓進海運の破綻による信用低下などで業績が悪化、主要近海船社の16年の営業利益は14年比で約64%も減少したという。
そうした危機を打開するため、参加船社はスペース交換/航路の合理化/新航路の共同開設/海外ターミナルの利用などにおいて協力することで、経営を改善し競争力の向上を図る。
韓国船社はこのところ、提携・協調を進めており、ことし3月には、現代商船/長錦商船/興亜海運が日韓航路を含むアジア域内航路で協調する“HMM+K2”を発足、8月中旬からは南星海運/東進商船/汎洲海運/天敬海運/Pan Oceanが5社共同で韓国〜タイ・ベトナム航路を開設するなど協調が目立つ。
KSP発足により、こうした協調をより広範かつ迅速に実施できる基盤を整えることで、韓国海運の経営状況の改善を図る。