ヤマト運輸は、蓄冷板(写真)によってクール宅急便の車載保冷スペースを保冷できる新型車両の導入を順次、進めている。
従来の車両は、エンジンを使って車載保冷スペースを冷却しなければならず、早朝に作業担当者が荷物を積み込む場合には、蓄冷剤やドライアイスなどを使用し保冷スペースを予冷する必要があった。
これに対して今回、新たに開発した蓄冷板を利用した車両は、夜間電力を利用し蓄冷できることから、従来の蓄冷剤やドライアイスを用いた予冷作業が不要となる。これにより、作業負荷の軽減と生産性の向上/蓄冷剤やドライアイスの使用減および、車両のバッテリー交換の頻度減少などによるコスト低減が実現するとしている。
同社では7月から全国で順次、新型車両の導入を開始し、2018年3月末までに約400台を導入予定。