独Zeabornグループは、6月に経営破綻したRickmers Holdingから3万DWT型の多目的重量物船5隻を購入したと8月3日に発表した。
Zeabornはこの4月、Rickmersグループの重量物・プロジェクト輸送専門の独船社Rickmers-Line(当時Rickmers-Linie)を買収。現在Zeabornの多目的船事業は、新設したRZ Carrier GmbH & Co. KGを軸に、買収したRickmers-Line、NPCで構成されている。
今回購入した5隻は、Rickmers-Lineが運航中の多目的船Rickmers Hamburg(3万DWT、最大640トン揚力のマルチ・クレーン自装)の同型姉妹船で、購入額は発表していない。
Zeabornのマネージング・パートナーのOve Meyer氏は多目的船購入について、「当社のさらなる事業拡大のコミットメントであるだけでなく、外部からの独立性を証明するもの」としている。また、 「顧客に欧州〜アジア〜北米〜欧州を隔週で結ぶ東回り世界一周航路(RTW-Pearl String Service)を持続的に提供できる基盤となる」と述べた。