A.P. Moller-Maersk A/Sはこのほど、グループの2017年第2四半期(4〜6月)業績を発表、売上高は96億400万ドル(前年同期比8.3%増)となったが、APM TerminalsとMaersk Tankersの減損処理により、最終利益は2億6400万ドルの大幅な赤字となった。
このうちMaersk Lineの業績は、売上高が61億ドル(同20.5%増)、EBITDA(金利+減価償却費+税引前営業利益)は前年同期から約5億ドル改善して8億5900万ドルとなり、最終利益が3億3900万ドルの黒字に回復している。
コンテナ輸送量は270万FEU(同1.7%増)と微増であったものの、基幹航路での運賃回復によりFEU当たりの平均運賃収入が22%上昇の2086ドルと大幅に改善したことによるもの。
Maerskはことし7月のサイバー攻撃により、2億〜3億ドルの損失があったものの、2Qでの影響は限定的としており、通期でも当初の予定通り約10億ドルの利益を見込んでいる。