川崎汽船(KL)はこのほど、同社100%子会社のノルウェー現地法人K Line Offshore AS(KOAS)が保有・運航するアンカーハンドリング・タグサプライ船KL Sandefjord(写真)について、DNV GLが発給する「Shore Power(陸電)」のClass Notation(船級符号への付記)をオフショア支援船として世界で初めて取得したと発表した。
DNV GLグループは、ノルウェーOsloに本部を置く船級協会および第三者認証機関で、船級サービスは世界トップクラスのシェアを占める。
このClass Notationの取得によって本船に搭載されている陸電受入設備が国際基準に充足していること、また、陸上電源への接続・切り離し作業手順の安全面への配慮が十分になされていることが、DNV GLより認証されたとしている。
KLは、同船が港に停泊中に使用する電力を陸上電源に切り替えることで、本船の発電機が使用する燃料を削減できるとともに、NOx/SOx/CO2および、その他微粒子の大気放出を大幅に軽減することが可能としている。KOASは川崎汽船グループとしての環境に関わる長期指針「“K”LINE環境ビジョン2050」に基づき、同設備を搭載している姉妹船KL Saltfjordについても同Class Notationを取得する予定。