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世界のコンテナ・ターミナル需要は2017〜22年で年平均6%の成長率に
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世界のコンテナ・ターミナル需要は2017〜22年で年平均6%の成長率に

 世界的な輸送コンサルタントであるDrewry Maritime Researchによると、2017〜2022年の5年間における世界のコンテナ港の需要予測は、年平均6%程度の成長率で、5年間のコンテナ取り扱い増加量は約2億4000万TEUになるとしている。

 5年間のコンテナ取り扱い量を1年平均で見ると約4500万TEUで、世界最大のコンテナ港である上海港の取り扱い量とほぼ同規模の増加となる。

 Drewryでは「世界主要国の経済基盤が強固なため、コンテナ港需要の中期的な見通しはポジティブ」との見解を示している。 

 世界のコンテナ港湾におけるキャパシティに対する平均利用率は、2017年の68%から2022年にかけて約80%に増加する。17〜22年の地域別年間成長率は、アジア:6.1%、米国:3.7%、欧州:3.7%、南米:6.6%、豪州:4.5%、中東:6.8%、アフリカ:5.5%と推測している。

 その一方で、世界のコンテナ港ベースでの取り扱い能力のボトムアップは控え目で、2022年までに世界のコンテナ港の取り扱い能力は1億2500万TEU増加すると予測されるが、年間2%をわずかに超える成長率にとどまり、コンテナ輸送需要の増加をはるかに下回る結果となっている。

 DrewryのNeil Davidson調査員は、「コンテナ輸送需要が増加している特定のコンテナ港については、追加キャパの必要性がさらに大きくなるだろう。コンテナ船大型化が急速に進んだことで、ターミナル・キャパシティの細分化が増長された。現在では、既存の大型ターミナルではすべての大型船を処理できなくなってきている。大型船が入港できるインフラを備えたバースは頻繁に利用され、不足している場合が多く、古いバースは利用されていない」とコメントしている。

 Drewryでは、今後多くのターミナル・オペレータや投資家が新たなキャパシティアップのための拡張活動を増加させると見込んでいる。

Last Updated : 2018/08/10