国土交通省海事局と中国交通運輸部水運局はこのほど、「第5回日中海運政策フォーラム」を開催、外航海運/安全・環境問題への対応/海事分野における諸問題への対応をテーマに、両国当局間の連携を強化していくことで一致したと発表した。
今回のフォーラムは、2012年3月の第4回開催以来、6年ぶりに開催されたもの。
フォーラムでは日中両国の外航海運政策として、近年のコンテナ船業界の動向や外航海運税制、自由かつ公正な国際海運市場の形成促進のために、外航海運市場の公正な競争環境を維持することが重要であるという認識のもと、情報交換を実施した。
安全・環境分野では、今世紀中の温室効果ガス(GHG)排出ゼロに向けた今後のさらなる対策について意見交換を行い、国際海事機関(IMO)において両国が協力して取り組むことで一致。このほか、2020年からの舶用燃料油硫黄分0.5%規制に向けた対応および、昨17年に発効したバラスト水管理条約の実施について意見交換を行った。
さらに、シップ・リサイクル条約の発効が船舶解体の適正な実施に重要であるという認識を両国間で共有するとともに、日本側からは中国による早期締結への期待を表明した。
また、日中の海陸複合一貫輸送の円滑化に向けての意見交換も行われた。