Maersk Lineは9月17日、新たなBAF(燃料油調整金)を2019年1月1日付けで導入すると発表した。既存の同調整金である“Bunker Adjustment Factor”は徴収を中止する。
2020年1月に発効するSOx(硫黄酸化物)排出規制の強化を受け、燃料油コストが大幅に上昇することに伴い、既存のBAFに替えて新たな計算方式によるBAFを導入するもの(表参照)。
新BAFは、平均燃料油価格に、航行距離や輸送日数、インバランス、燃費などを考慮して各航路ごとに設定した特定の係数を掛けることで算出するもので(リーファーは1.5倍)、四半期ごとに改定する。
新SOx規制は船舶から排出される温室効果ガス抑制を目的としており、現在は特定区域を除いて燃料油の硫黄含有量が3.5%以下に規定されているが、これが20年1月から同0.5%以下に厳格化される。
このSOx規制強化に伴い各船社は、低硫黄燃料(規制適合油)やLNG燃料の使用のほか、船舶へのスクラバー(排ガス洗浄装置)設置など、規制対応に向けた準備を進めている。
MaerskはSOx規制対応として主に適合油を利用する方針を発表しているが、従来のC重油と比較して適合油は高額で大幅なコスト増となるため、海上運賃とは別建ての新たなBAF導入を決定したとしている。
同社によると、19年から導入する新BAFは現在のC重油の価格をもとに設定しているが、20年第1四半期からは硫黄含有量0.5%以下の適合油の価格をベースに算出する。
