9月4日に近畿地方を襲った大型台風21号によって被災した阪神港湾のコンテナ・ターミナル群は、1ヵ月半を過ぎた10月22日現在、一部を除いてほぼ機能を回復しているが、被害が大きかった神戸港周辺では、海上コンテナ・トラックのCY入構待ち渋滞/コンテナ搬出入の遅滞がまだ当分続くとの見方が大勢を占めている。
多くの海コン車がCT周辺で滞留し回転率が悪化していることから、荷主やフォワーダー業界からは、「コンテナ・ドレー車両の手当てがつかない」との悲鳴が上がっている状況だ。
被害が特に大きかったのは、高波によってコンテナが流出したり、電源が破壊されたりの被害があった六甲アイランド地区のバースだが、特にRC-6/7は一時、完全に稼働をストップしていた。9月26日にガントリークレーン用の電源が一部回復したことから、RC-6/7バースも一部航路の船を受け入れ開始しているが、ごく限定的な稼働状況。
そのため、同CT寄港の欧州航路船などがポートアイランドのCT(PC-13〜18)に振り分けられて寄港していたが、そのため、今度はPCターミナルでも海コン車混雑がひどくなり、3〜4時間待ちの渋滞が発生したという。
こちらは欧州航路の超大型船が寄港した関係で、大量に揚げられた輸入貨物のハケが悪く、ほぼ慢性的なCY混雑となっている。
六甲でもRC-2、4、5のCTは早くから機能回復してフル稼働になったものの、寄港船が集中したことで、こちらは3時間から最長6時間待ちの海コン車渋滞になった模様。
ただ、六甲RC-6/7に近いバン・プールが10月22日から元どおりの3ヵ所すべてで作業再開となったので、バン戻し/空コン・ピックアップなどでは、海コン車の回転率向上につながると関係者は見ているようだ。
関係者が望むのは、RC-6/7のターミナル機能が元どおりに復活することだが、受電所を含めた電気系統の完全な回復は「年末までかかる」と見る向きもあれば、「貨物がピークを迎える年末までには修復できるのでは」と期待する人もいる。
完全回復の見込みについては、神戸港と大阪港のCTを管理する阪神国際港湾会社からも正式な発表はなく、関係の船社/トラック業者/荷主・物流業者たちは、遅滞するCT物流に焦燥感を深めている。