日本郵船(NYK)グループは、船舶の脱炭素化に向けた新コンセプト船“NYKスーパーエコシップ2050”(画像はイメージ図)を考案した。
NYKは09年にも、2030年までに実現を目指す技術を盛り込んだコンセプト船“NYK スーパーエコシップ2030”を発表。同船は8000個積み型コンテナ船がベースだったが、今回は自動車専用船をモデルとした2050年の新コンセプト船となった。
新コンセプト船で注目されるのは動力。従来のC重油を燃料とするディーゼルエンジンを、水素を燃料とする燃料電池を採用することで、CO2排出ゼロを実現する。
これに、約9000m2の太陽光パネルによる太陽光エネルギーも併用することで、現在運航されている一般的な船舶と比べ70%のエネルギー量の削減が可能になるとしている。
さらに、船体面では、重量の軽量化や摩擦抵抗の低減を図るほか、推進機構として、プロペラではなく複数のフラップ状のフィンを導入。イルカの尾の動きのように動作させることで、プロペラよりも推進効率が高められるという。
このほか、気象・海象の予報技術のさらなる進歩やそれに基づく最適運航計画の高度化により、個船単位のルートプランニングの提供のみにとどまらず、港湾施設稼働やNYK船隊の包括的な全体最適化を達成する。
これにより、 本船の無駄な待ち時間をなくし、定時・定期運航の精度向上によるサプライチェーン全体のCO2削減を見込むなど、船隊やサプライチェーンでの最適運航も図っていく。
NYKでは船舶の脱炭素化に向け、コンセプト船をもとに、2050年までに技術の確立を目指すとしている。
