Ocean Network Express(ONE)は11月27日、都内で機関投資家およびメディア向けに事業説明会を開催し、Jeremy Nixon・CEO(写真)が事業戦略や事業環境について説明した。
Nixon氏は、MOL/NYK/KLのコンテナ船事業の統合会社として4月からサービスをスタートしたONEが、初年度の黒字予測から一転して6億ドルの最終赤字予測となったことについて、「3社のうちの1社のシステムを採用したが、他の2社出身のスタッフのシステム習熟度が不足して業務が円滑に行われなかった。また、関係当局の許認可の遅れが影響して、3社間で業務の十分な調整ができなかった。さらに第1四半期(4〜6月)中は3社の輸入業務などが終了していなかったことで、実質4社分の過大な業務負担となった」などと説明した。
そのうえで、業務上の混乱はすでに解消されているが、下期はクリスマスや春節などで上期に比べて貨物が減少することや、ONEとして欧米からの復航貨物の取扱量が思うように回復していないことなどにより、通期でも赤字予測となったとしている。
来2019年度については、「米経済は引き続き堅調で、東南アジアなどの新興国の成長も期待できる。バンカー価格についても一時の高騰は沈静化した。運賃市況も改善するだろう。米中の貿易摩擦が懸念されているが、貿易構造が急激に変化して荷動きが激減するとは考えにくい。そのうえ、ONEは日本や東南アジアのマーケットに強く、米中間トレードに依存する割合が業界水準に比べて低いため、他社に比べて影響は少ない」と語った。
さらにONEとしての統合のシナジー効果、ネットワークの合理化やスケールメリットにより、2019年度には黒字化を達成したいとした。
