中国が1月1日、国内の内陸河川や沿岸部の排出規制水域(ECA)で、排ガス浄化システム(SOxスクラバー)から出る洗浄水の船外排出を禁止した。
中国は昨18年10月からECAで硫黄酸化物(SOx)規制を実施し、同水域を航行する船舶が使用する燃料油の硫黄含有量を0.5%以下に規制している。
そのため、従来の3.5%以下の燃料を使用する場合には、スクラバーを搭載して硫黄分を取り除く方法もあるが、スクラバーには硫黄分の洗浄水を船外に排出するオープンループタイプと、洗浄水を循環利用できるクローズドループタイプ、両機能の切り替え可能なハイブリッドタイプの3種類がある。
今回の規制ではECAでのオープンループタイプのスクラバーが利用できなくなる。
昨18年11月にはシンガポールが、同国港湾内でのスクラバー洗浄水の排出を2020年から禁止する方針を決定しており、中国はこれに続くもの。規制実施は中国がシンガポールに先駆ける形となった。
関係者は2020年からの全海域でのSOx規制を見据え、排水規制の拡大を懸念している。