豊田通商は1月11日、アフリカ南西部のアンゴラ共和国交通省と同国Namibe湾の包括開発請負契約を締結したと発表した。
湾内にあるサコマール鉄鉱石輸出ターミナルの修復再建工事と、対岸にあるNamibe港のコンテナターミナル拡張工事を行うもの。同社がアンゴラで港湾開発事業を手掛けるのは初となる。
契約金額は約700億円で、一部は国際協力銀行(JBIC)と日本の民間金融からの協調融資により調達される予定。
同港は内陸南部の州に輸出入品を運ぶモサメデス鉄道の基点に位置する主要港湾のひとつ。
アンゴラで3番目の貨物取扱量を誇るものの、コンテナ運搬用の岸壁付帯設備がないうえ、岸壁水深が浅く、大型コンテナ船が入港できないため、隣国ナミビアのWalvis Bay港に一部輸出入を依存している。