川崎近海汽船は1月18日、都内で取引先や業界関係者を招いて、恒例の新年懇親会を開催した。
赤沼宏社長は開会のあいさつで、「世界情勢は不確実性を増しているが、当社は自力の構造改革で、新しい歴史の扉を開いていく」と語った。
外航事業については、「長年にわたり構造改革を進めた結果、バイオマス関連で発電所向けペレット輸送や、ロシア炭の日本向け輸送が事業の柱となっている。これからも中長期的な視野で船隊整備を行い、事業を発展させていく」とした。
そのほか、内航について、昨年6月に開設した宮古〜室蘭RoRo航路では、9月の北海道胆振東部地震の際に宮古から北海道へ支援物資を運んで活躍したことを取り上げた。
また、オフショア船支援船事業では、南海トラフ地震調査船の支援に従事した。この分野は、洋上風車設置の支援など事業拡大の余地は大きいとした。
最後に「昨年の“災い”を転じて、今年は福を呼び込みたい」とあいさつを締めくくった。