山九はこのほど、中国法人の上海経貿山九儲運有限公司が1月29日に同国の国家薬品監督管理局から医療器械経営許可証(医療機器第三方物流)を取得したと発表した。山九グループにとって今回のような医療関連の取り扱い認証取得は初めて。
同社では認証取得によって、中国国内で医療機器の保管や輸送などの取り扱いが可能になった。これに伴い、上海山九の旗艦倉庫である3万m2の浦東物流センター(上海市浦東新区)内に5940m2の専用エリアを整備し、専用フォークリフト、温湿度管理設備、保安設備などを整えた。
また、最新の医療機器用の倉庫管理システムを導入し、リアルタイムで物流情報の見える化を実現した。さらに、複数の地域にまたがるサプライチェーンの効率と透明性を高めるための国際規格を設計・策定する国際組織GS1が定めるUDI(医療機器の固有識別)データ管理について、中国の日系企業として初めて対応可能となった。これによりトラブル発生時の管理や商品回収などでスピーディーな対応ができるようになるとしている。