Panalpinaは2月15日、ロジスティクス・プロバイダーのAgilityグループと、潜在している戦略的提携の機会について協議していることを発表した。Panalpinaでは両社間の協議は暫定段階にあるとしている。
一方、PanalpinaはDSVから1株あたり170スイスフランの買収提案を受けたが、Panalpinaの株式約46%を保有する最大株主Ernst Goehner Foundationが、このDSVの提案に反対していた。
今回、PanalpinaのAgilityとの提携発表を受け、DSVは1株あたりの買収額を180スイスフランへ引き上げることを再提案、これに対しPanalpinaの取締役会は、DSVの提案を検討するとしている。
Panalpina買収を提案しているDSVは、2016年にUTi Worldwideを買収して規模を拡大、昨18年にはCEVA Logisticsの買収を試みたが失敗している。同社は買収による規模拡大を進めているところで、「当社の戦略に沿って、M&Aの機会を積極的に追求している」とコメントしている。
DSVは仮に、Panalpinaの買収に成功すれば、DHL Logistics、Kuehne+Nagel、DB Schenkerに次ぐ業界第4位のプレーヤーとなる。