鴻池運輸は3月25日、2017年からインド国内で実施している鉄道コンテナ輸送事業(CTO)で、インドで生産された自動車の鉄道輸送事業(AFTO)に参入すると発表した。自社専用に自動車輸送用の鉄道車両を1編成投入して、Delhi〜Bangalore間の運行を近日中に開始する。
同社と印ACTLの合弁CTO会社“Joshi Konoike Transport & Infrastructure”(以下、JKTI)が、同国の大手自動車メーカーの生産車を、27両を連結した1編成(小型車なら約300台の搭載が可能)の専用鉄道車両で輸送するもの。
JKTIは4編成分の鉄道車両を発注しており、4月以降に残りの3編成が納入されれば、輸送力は4倍に拡大する。さらに、今後2年間で9編成にまで増やし、その後も積極的な拡大を計画している。
ただ現在、インドでは2020年開通予定の日本との国家プロジェクトであるDFC(貨物専用鉄道)のため、各貨物車両メーカーは生産能力を大きく上回る受注を抱えており、納車に遅れが出ることが危惧されている。
さらに JKTIでは一般貨物のCTO事業でも3編成目となる自社専用車両を投入、4編成目も発注するなど輸送力強化を積極的に進めている。