OOCLの親会社OOILは4月30日、米Long Beach港でコンテナターミナル(CT)を運営するLong Beach Container Terminal LLC(以下、LBCT)を、米ファンドのMacquarie Infrastructure Partners(以下、MIP)を主体とするコンソーシアムに売却すると発表した。
OOILはLBCTの株式の100%を、17億8000万ドル(約1957億円)で譲渡する。
今回の売却は2018年7月に、OOILおよびCoscoの子会社であるFaulkner Global Holdingsと、米国の国土安全保障省、司法省との間で交された国家安全保障協定に従って行われる。売却後もOOCLは同CTを向こう20年間、利用し続ける条件となっている。
OOCLの共同CEOであるAndy Tung氏は、「30年間でLBCTを米国でもっとも安全で効率的、かつ温暖化ガス排出の少ないCTに成長させた。MIPのもとでのさらなる発展を確信している」と語った。
また、MIPのKarl Kuchel・CEOは、「北米最大の港湾複合施設であり、太平洋航路の重要なゲートウエーとして機能しているLBCTを買収することは、喜ばしい限りだ。現在進めているCT拡張が2022年末までに完成すると、コンテナの取扱能力が大幅に増強される」と述べている。