近鉄エクスプレス(KWE、鳥居伸年社長=写真)は5月10日、2019年3月期連結決算の発表会見を行った。
営業収入:5920億900万円(前期比7.0%増)/営業利益:207億9700万円(同18.5%増)/経常利益:199億3900万円(同15.0%増)/親会社株主に帰属する当期純利益:98億5700万円(同40.8%増)と、大幅な増収増益を達成、営業収入・営業利益は同社の過去最高を記録した。
航空貨物輸出量は60万トン(前期比3.6%増)、海上貨物輸出量は70万TEU(同8.0%増)。なお、地域別の業績は下記の通り。
営業収入(前期比) 営業利益(前期比)
日本 _________1456.7億円( 14.0%増)__57.8億円 ( 6.7%減)
米州__________615.3億円( 15.6%増)__33.9億円 ( 5.3%減)
欧州・中近東・アフリカ_419.3億円( 8.5%増)__14.0億円(124.8%増)
東アジア・オセアニア _1015.3億円( 5.6%増)__51.9億円 ( 7.8%減)
東南アジア_______579.7億円( 5.9%増)__26.6億円 ( 18.3%減)
“欧州・中近東・アフリカ”(EMEA)が増収増益となった一方、その他の4地域(日本/米州/東アジア・オセアニア/東南アジア)については増収減益となっている。4地域の減益には、フォワーディングの仕入れ運賃/ドレージコストの増加など、直接原価の上昇が影響したとしている。
また、APLLは、営業収入:1969億2300万円(前期比1.1%増)、営業利益85億1700万円(同104.8%増)で増収増益。買収に係るのれん代などの償却を含めたセグメント損益でも22億300万円の黒字を計上し、APLLはKWEによる買収後、初めてプラス収支に転じた。
20年3月期の通期連結業績予想は、営業収入:6200億円(前期比4.7%増)、営業利益:220億円(同5.8%増)、経常利益:213億円(同6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益:105億円(同6.5%増)とした。