CMA CGMとMSCは5月28日、MaerskとIBMが共同で開発したブロックチェーン(分散型台帳、BC)技術を活用するオープン・プラットフォーム“TradeLens”に参画すると発表した。
TradeLensは、IBMのBC技術を基盤に、貿易関係者が各々にプライバシー、機密性を損なうことなく、貿易手続きに関わる情報を共有できるというもの。従来、サプライチェーン業界で一般的に使用されているEDIと比較して、広範かつ柔軟で、リアルタイムな情報共有が可能になるとされる。
TradeLensには現在約100社以上の船社や物流会社、港湾、税関などが参画しており、CMAとMSCは船会社としてMaersk/Hamburg Sued/PIL/ZIMに次ぐ参加となる。2社の参画により、世界のコンテナ貨物のうち半数に近い貨物のデータをTradeLens上で取り扱うことが可能となる。