国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)は13日、都内で第8回通常総会を開催した。新会長に日新の渡邊淳一郎 取締役専務執行役員(写真)が就任した。JIFFA会長が日本通運以外から選出されたのは、今回が初めて。
総会後の会見で渡邊新会長は、「2018年度のJIFFAメンバーが取り扱った国際複合輸送の貨物取り扱い実績は、輸出が前年比10.0%増、輸入が8.1%増となり、輸出入合計は8.8%増の1億2594万トンとなった。現状、正会員は497社、賛助会員は14社・10団体が加盟している」と報告した。
また、業界に関する課題として、コンテナ陸上輸送のトラック運転手をはじめとする人手不足/京浜地区に代表されるコンテナヤードおよび周辺道路の混雑/台風被害による阪神地区の輸送障害から見えてくる災害対応/政府主導の港湾電子化(サイバーポート)のもとでの物流事業の効率化・合理化ーなどを挙げた。
さらに渡邊会長は、「JIFFAの重要な事業である、(1)教育・研修、(2)海外物流事情調査、(3)海外関係団体との連携および海外情報の収集、(4)JIFFA B/Lの普及、(5)FIATAメンバーとしての活動、などをこれまで通り進めていくほか、新たな取り組みとしてe-ラーニングを導入して、地方のメンバーへの教育・研修の充実を図りたい」と抱負を語った。