一般社団法人航空貨物運送協会(JAFA)と国際航空貨物航空会社委員会(BIAC)は10月20日、毎年恒例の「成田空港地区貨物施設見学会」を共催した(=写真)。
この見学会は、荷主に輸出入の航空貨物の流れや航空輸送に耐えられる梱包などについて実際に現場を視察してもらい、理解を深めることを目的として実施されているもので、今回は荷主企業の物流担当者18名と航空専門学校から2名の計20名が参加した。
午前中は成田空港内の全日本空輸(ANA)第7貨物ビル上屋で、ANA Cargoの福山智朗・成田ウェアハウス・オペレーションセンター長と中村誠課長の解説で輸出貨物の搬入から積み付け、計量など航空機への貨物搭載までの流れや、エプロンに駐機中の同社のB767-300BCF機の貨物室内の見学を行った。
その後、成田国際空港株式会社(NAA) の会議室に移動し、NAA貨物事業グループの五十嵐浩二マネージャーを講師に向かえ、成田空港における物流施設の現況と国際航空貨物の動向についてセミナーを行った。
午後は近鉄エクスプレスの成田ターミナルで、細瀧大輔所長らが同社の最高水準のセキュリティシステムを持つ施設の概要を説明し、貨物ハンドリングの様子や輸出貨物のULDビルドアップ作業などを見学した。参加者からは金属製品梱包の際の結露対策についての相談や、検量・検尺、C-TPAT(テロ防止のための税関産業界提携プログラム)などに関する質問があり、活発な意見交換が行われた。