日本航空(JAL)は2月18日、中期経営計画(2012〜2016年度)のローリングプラン2016を策定して発表した。
2014〜2015年度を「経営基盤を整え、成長の実現に向けた第一歩を踏み出した期間」と位置づけ、2016年度を「安定した成長により中期経営計画を達成し、2017年度以降に備える期間」と位置づけている。植木義晴社長は会見で、「経営目標を完遂した形で5ヵ年計画を完成させることが、17年度以降の基盤を整えることにつながる」と語った。
具体的には、競争に勝ち抜くための競合他社に対する差別化を、(1)JALブランドの追求(フルサービスキャリアへの専念、安全運航、高い定時到着率)、(2)路線ネットワーク・商品サービス(規模拡大のみを追わず、利便性や商品ラインナップの充実を図る)、(3)コスト競争力(生産性向上と部門別採算性による社員全員参加経営の浸透)という3つを柱に推進する。
16年度業績は、営業収入は15年見込み比で0.4%増の1兆3430億円、営業費用は0.8%増の1兆1420億円、営業利益は1.5%減の2010億円、経常利益は4.5%減の1930億円、純利益は11.6%増の1920億円と計画されている。営業利益の減少は、安定的な人材確保のための人件費の増加や、サービス強化のための投資などによる。
JALは16中計で、「5年連続営業利益率10%以上、16年度末自己資本比率50%以上」の達成を目標として掲げている。15年度の営業利益率は1.9ポイント増の15.3%、自己資本比率は0.3ポイント増の53.0%で、目標を達成できる見込み。16年度は営業利益率は0.3ポイント減の15.0%、自己資本比率は5.4ポイント増の58.4%をめざすとしている。