ANA CargoとUnited Cargo(UAL)は6月16日、都内のホテルで日本〜米国・カナダ路線での航空貨物ジョイント・ベンチャー(JV)開始に伴い、セミナーとキックオフ・レセプションを開催し、顧客フォワーダーから約70名が出席した。
セミナーの冒頭、あいさつに立ったANA Cargoの瀬屑誠・(せくず まこと)取締役は「両社は7月5日からJVを開始する。JVはアライアンスの深化系と考えており、アライアンスが提携とすれば、JVは共同事業という位置づけだ。2社がひとつの航空会社として事業を行うことで顧客への利便性を高め、日本、アメリカ、カナダの経済の発展にも貢献したい。競合相手だった2社の結婚生活が末永く続くよう、皆さんの協力をお願いしたい」と出席者に支援を仰いだ。
セミナーではANA Cargoの廣岡信也・国際貨物販売事業部副事業部長兼・東日本販売部長とUAL Cargoの舘鼻勉(たてはな つとむ)・西日本地区営業部長によるプレゼンテーションが行われ、JVの概要とJVによる顧客へのメリットが下記のとおり解説された。
・両社合わせて日本発太平洋路線(米国・カナダ向け)1日25便がJV対象となる。
・上屋はAWB券面キャリア上屋で受託し、搭載キャリアの上屋で引き渡す。
・対象プロダクトは現状、一般貨物(ULD販売貨物は除く)とスペースギャランティー貨物(ANA:PRIO
Freight、UAL:EXP)
・UAL米国内便とANAとUALのRFSが利用可能で両社の北米内で約90都市、650路線に拡大し、多様な
経由便の活用が可能になる。
・北米路線について、顧客はワンストップ予約が可能になる。
・両社の国内線ネットワークの活用で、リードタイム短縮、地方発貨物の利便性向上が実現し、米国内目
的地までの輸送選択肢が広がる。
・第2段階として2017年上期には米国・カナダ発日本へのJVをスタートする予定。
セミナーの後はキックオフ・レセプションが開かれ、開会のあいさつでUAL CargoのJan Krems社長は出席者への謝意を表すとともに「このJVは顧客に多くの利益を生むだろう。異なる企業精神を持った2つの航空会社がタッグを組む相乗効果により、上のレベルを目指し、よりよいサービスを提供したい。今後とも一層のご協力を」と述べ乾杯の音頭をとった。
パーティーの中締めでは、両社のスタッフがチアリーディングでUAJV(=UAL/ANA/Joint/Ventureの頭文字)のポーズを決め、キックオフを祝った。
左写真はセミナー前の記者会見で握手を交わすANA Cargoの外山俊明 社長(左)とUAL CargoのJan Krems社長(右)。右写真は左からUAL Cargoの佐藤晋一・北太平洋地区貨物営業本部長、ANA Cargoの瀬屑取締役/田井中悠さん/塚越みちるさん。
