ヤマトホールディングス傘下の香港ヤマト運輸は11月30日、中国広州市を本拠とする国際物流事業者の広州威時沛運集団有限公司(=Guangzhou Wisepower Transportation & Distribution Group Co., Ltd.、以下WTD)と、香港ヤマトがWTDに出資することで合意した。
広州を東アジアにおける、日本や欧米などとのゲートウエーのひとつに位置づける方針に基づくもの。
WTDは広州において通関件数/フォワーダー取扱高/保税倉庫面積/中国〜香港間クロスボーダー陸運などで高いシェアを持っており、近年は越境ECの市場拡大に伴い事業を拡大している。ヤマトグループとは雅瑪多国際物流設立時以来、現地パートナーの関係にある。
WTDの2015年12月期・売上高(連結)は4億8200万人民元(約74億4500万円)、営業利益(同)は4200万人民元(約6億5500万円)、社員数687名(2016年6月現在)。
合意では、まず香港ヤマトがWTD持分の4割弱を取得、その後3年以内にヤマトグループが経営権を保有するとしており、2017年2月末に初回分の持分取得を完了する予定。