IATA(国際航空運送協会)が12月7日に発表した2016年10月の世界の航空貨物の動向は、FTK(有償トンキロ)ベースで国際貨物が前年同月比8.2%増、ロードファクターが46.2%。
地域別FTKでは、中東の航空会社の実績がここ数ヵ月と比較して改善されているものの、中東〜アジア間、中東〜北米間の貨物ボリュームが落ち込んでいるため、季節変動調整を踏まえると伸び率は鈍化している。
IATAのAlexandre de Juniac・事務総長兼CEOは「世界の航空貨物市場の需要は16年末に向けてピークを迎えているものの、世界貿易の低迷から依然として逆風に直面している。しかし、貨物需要のピークが予想以上に強かったことや、来17年は新たな輸出オーダーの報告も購買担当からあがってきており、肯定的にとらえている」と述べている。
2016年10月のFTKとAFTK(有効トンキロ)、FLF(ロードファクター)の伸び率、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。
FTK AFTK FLF前年比 FLF
アフリカ ______7.4% ___ 24.7% ___ ▲4.3% ___ 27.0%
アジア太平洋____ 7.8% ____3.9% ____ 2.0% ___ 56.1%
欧州 _______ 13.4% ____5.9% ____ 3.1% ___ 47.9%
ラテンアメリカ__ ▲0.1% ___▲1.8% ____ 0.7% ___ 41.2%
中東________ 9.2% ____4.2% ____ 2.1% ___ 46.2%
北米________ 3.7% ____0.1% ____ 1.2% ___ 35.3%
市場総計______ 8.2% ____3.6% ____ 1.9% ___ 46.2%