DHL Supply Chain(DHL S.C.)は12月12日、製薬・バイオテクノロジー大手Sanofiのブラジルにおける3事業部門の物流を統合して運営する事業に協力すると発表した。
DHL S.C.はこの事業のためSao Paulo近郊のGuarulhosに、3万6000m2の最新鋭の物流施設を開設している。
Sanofiグループは2014年から、Sanofi/Sanofi Pasteur/Medley Brazilのグループ3社の物流事業を統合するプロジェクトを進めており、新物流センターの開設・運営のほか、ブラジル市場全体の流通ネットワークと輸出プロセスを再設計している。Sanofiでは2015年から2020年にかけてこのプロジェクトに、計2億ユーロを投資する計画。
従来、SanofiとMedleyは顧客の約70%を共有していたにもかかわらず、それぞれ独自に物流業務を行うなど、グループで非効率が生じていた。DHL S.C.が運営する新物流センターでは、医薬品の流通と保管における最新の技術と最適物流により、運用コストを30%削減する効果を上げている。