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日通総研:17年の航空貨物輸出は5.8%増に
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日通総研:17年の航空貨物輸出は5.8%増に

 日通総合研究所はこのほど、調査レポート“2016・2017年度の経済と貨物輸送の見通し”を公表した。

 国際航空貨物の輸出は、主力のアジア線が好調を持続し、引き続きけん引役になる。また、太平洋線は自動車関連の需要一巡などによる減速から伸びが鈍化し、欧州線は水面下での荷動きが続くとしている。

 品目別では、自動車部品が失速するものの、半導体関連(電子部品、製造装置)はアジア線を中心に旺盛な需要に支えられて高い伸びが続き、電気機器類、一般産業機械などその他の機械類や化成品も軒並み堅調に推移する。

 その他の品目では、航空機類(部品・部材)や農水産品などの増加が期待される。17年度全体では5.8%増の107.4万トンを見込む。

 一方輸入は、食料品や衣料品などの消費財はプラスで推移するものの、個人消費の回復が勢いを欠くことから、消費財の伸びは小幅にとどまるとしている。10〜12月期には、太平洋線、アジア線で前年の野菜類緊急輸入特需の反動減も予想される。

 低迷が続いていた半導体等電子部品、機械部品等の生産財が回復するものの、設備投資の増加が小幅にとどまる見込みで、生産財にも大きな伸びは期待できないとしている。

  為替レートは前年度よりも円高水準での推移が予想されるため、輸入品の価格上昇圧力がいくぶん緩和し、下支え効果が見込まれる。17年度全体では1.5%増の106.6万トンと予測している。

Last Update : 2016/12/28